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本棚にたくさんの絵本がある中で、4歳の頃、子供が一番「読んで読んで!」と持ってきた絵本です。何度も「今日は別のも読んでみない?」と提案したほどです。
「読んで読んで!」といわれるのですが、この絵本は文字が一切なく、絵だけの絵本です。10人の家族が左ページの家から右ページへの家へと一人ずつお引越しをして、荷物も少しずつ移動していきます。ところどころ窓の部分が切り抜かれていて、次のページから引越しした子供たちがひょっこり見えるのが楽しいです。また、後ろから読めるので、また新しい発見ができます。
数の概念を感覚的にわかるように作られている絵本で、「こっちに8人いるね。じゃあ何人お引越ししたのかな?」なんて聞く私でしたが、子供の興味は数学とは無関係に、「この子、お引越しのお手伝いしてないね!」「この子は私にしよう!ママはこの子ね!」「この子なんて言ってるかなぁ。お話して!」と毎回、お引越しストーリーの世界に夢中でした。それはそれで楽しめて良かったのですが。
それぞれ読む親子によって読み方が変わる、また子供の成長と共に読み方が変わっていくそんな絵本だと思います。
母親である私も子供の頃に夢中になった本でした。書店で久しぶりに見かけ、懐かしさもあって娘に購入しました。内容は左の家から右の家に1人ずつ引っ越していくというものですが、左に3人だから右に7人全部で10人というように数の概念がわかる本です。またこの家には窓があり、窓から3人見えるから残りは何人?というように見ることもできます。
安野さんのイラストは、ほのぼのとしていて眺めるだけでもとても楽しくお勧めです。