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東北の震災を受け、自分達が住んでいる場所も大きな地震がくると言われ、ますます地震への備え・関心が高まっています。
テレビや新聞、ネット等でもたくさんの地震に対する特集が組まれ、自分自身の意識も高まっているのを感じます。
特に子どもがまだ小さい我が家では、自分はもちろん、状況がつかめない子どもを守る事ができるのか。という不安もあります。TVや新聞の情報は、大人向け、社会全に向けた情報が多く、小さな子どもがいる家庭が、地震から子どもを守るにはどのような対策・準備がいるのか、また実際に地震が発生したとき、小さな子どもがいるとどのような問題がおき、どのように対処していったらいいのか。という情報はなかなか得ることができません。
そんな中この「地震から子どもを守る50の方法」という本を見つけました。
小説など字数が多い本を読むのが苦手な私ですが、食後に軽く手に取り読み始めたら、一気に最後まで読みきってしまいました。地震から子どもを守る方法が具体的に一つ一つ書かれています。
特に気になったのが「安否確認の方法」と「家族にあった非常持ち出し袋」について。
毎日家族みんながもっている携帯。それに安心をして、どこかで連絡が取れるんじゃないかと安易な気持ちでいましたが、実際地震が起き、被害がひどければひどいほど、携帯はつながらず、電池がなくなれば使えず、激しい揺れで携帯を手にしているかどうかもわかりません。
東北大震災の際も被災された方が家族や知人の安否を1番に気にしていた姿を思い出します。
この「地震から子どもを守る50の方法」では、A4サイズにまとめた「○○家の防災マニュアル」という形で、段階的に安否確認の方法を家族で共有する方法が紹介されています。
家族の携帯番号を記して、自分の携帯が使えなくても番号がわかるようにしておくこと、つながらなくても諦めずに場所を変えてかけること。あらかじめ決めておいた場所に、自分の居場所を書いて貼り付けるように場所を記しておくこと。家族の遠方の友達の家へあらかじめお願いしておき、非常時の際友達が仲介できるように、友達の名前や電話番号を記しておく。待ち合わせ場所を決めておき、その場所を記しておく。等々、具体的マニュアルの記入方法が載っています。
このマニュアルがあれば、非常時お互いの連絡が取れない事態になったとしても、できる限り早い段階で、お互いの安否を確認できる手助けになるのではないかと思いました。
我が家も、国崎家のマニュアルを元に我が家の防災マニュアルを作成中です。
非常持ち出し袋で子どもならではと意外だったのは、おもちゃとお菓子。歯磨きセット。生活が一変する避難所生活で、子どものストレスが少しでも軽減できるように、馴染みのおもちゃやお菓子が活躍するそう。
また、ながい避難所生活で気を紛らわせようと時間に関係なくお菓子を食べる事で、虫歯が増えるため、水がなくてもできる歯磨きセットが重宝するそうです。
お金をかけず安全を手に入れる方法もたくさん記されています。家にあるものや、アイディア一つで身を守ったり、非常持ち出し袋のアイテムになったりとすぐできる方法がたくさんありとても参考になりました。
本書の中では阪神大震災や新潟中越地震で被災され子どもを持ったお母さんの生の声が何記事が記されていて、想像以上の光景に胸が締め付けられました。
そして、生の声を元に地震から子どもを守るには、こんな準備を!これが必要!これが便利!という意見やアイディアがたくさん記されています。
日本にいる限り、地震は避けては生活できません。大切な家族を自分が守るために、「地震から子どもを守る50の方法」をぜひ読んでみてください。
また、著者・国崎信江さんは他にも、犯罪や災害から子どもを守る為の本を数多く出版されています。