100万回生きたねこ

100万回生きたねこ

作・絵/佐野 洋子  出版社/講談社

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我が家で猫を飼い始めてから、家族は猫ものに敏感です。
猫の映像、猫の写真、猫のグッズをみると思わず手がとまってしまいます。

娘もその一人。
表紙のなんだか怖いような猫の絵本。それでも猫好きな娘は「読む!」といって、私がご飯を作っている間に一人で黙々と読み始めてしまいました。

いつもなら絵本の途中で、大笑いしたり、「なんでー!」と叫んだり、「ママ!みて、これこれ!」と声をだすのに、ぽつりともつぶやかない。

静かに静かに黙々と読んで、読み終わった後、静かに本を閉じて「はぁ〜ふぅ〜なんだか読まなければよかったような、、、」と小さくつぶやいて、部屋を出て行き、一人でベッドに転がっていました。
?絵本を読んで初めての反応に驚きました。

「100万回生きたねこ」図書館や本屋さんで幾度となく目にしていましたが、娘の反応をみて、思わず料理途中に手を止めて、私も読み始めてしまいました。
そして、読み終わって娘のなんともいえない反応を理解しました。
すぐに言葉にできないような。おもしろいとか、たのしいとも違う、悲しい辛い気持ちでもなく、感動するのともちょっと違う。なんだか静かで深いそんな感想を持ちました。
ただ読んでよかった。と、とても思いました。

娘にはどう感じたのか正確にはわかりませんが、ねこが死んでしまい、今度は二度と生き返らない事実に悲しみを感じたのでしょうか。
大人となり、子供を持ち家庭を築いた今となってはさらにこの絵本の見方が変わっている気がします。
幼児、小学生、中学生、20代、30代、40代と読む世代や立場、今まで生きてきた環境やその時の状況によってその感じ方も変わって来る、そんな絵本だと感じました。


100まんかいもいきたねこ なんてすごいね。
このねこは おおさまのねこになったり ふなのりのねこになったり サーカスのねこになったり
しぬたびに うまれかわって いろいろなひとの ねこになるよ

100まんかいもいきかえった ねこは こんどは だれの ねこになったかな?
ひょうしはちょっぴりこわいけれど おとうさんや おかあさんといっしょに よんでみてね。

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