ぼく おかあさんのこと…

ぼく おかあさんのこと…

著/酒井 駒子 出版社/文溪堂

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1年生の娘は読みながら「あっはっは〜」と大笑いしながら、読み終わり、にやにやしながら「読んで読んで」と持ってきました。
そして、読んでいる私の様子をじーっとみながら、、、最後のページで満面の笑みで「どう?」と抱きついてきました。

ページをめくるたびに「ガーン!ガーン!」とショックの連続です。冒頭から「ぼく、おかあさんのこと・・・キライ!」から始まります。お洗濯を忘れるという部分以外、全て私に当てはまっていました。。。
読み終わって、「これはママだね。ママと一緒だね。こんな風に思う?」と苦笑いする私に、子どもは激しくうなずいていました。「早くしなさいっていういうくせに、自分はゆっくりしている」なんて部分なんて、ただただ「スミマセン」の言葉しかでません。うさぎのお母さんの様に、布団で顔を覆いたくなります。苦笑。

お腹にいたときは、ただただ元気に産まれて来てくれることだけを願い、赤ん坊の頃は、ハイハイした!立った歩いた!言葉が出た!と大喜びして、髪を振り乱して、寝る時間を削り、抱っこ抱っこをしていたのに、走り出してしゃべりだした頃から、「こらー!」「だめ〜!」「はやく〜!」の毎日。怒りすぎる自分に自己嫌悪、、、母親なら誰もが経験をすると思うのですが、そんな親と子どもにぜひ読んでもらいたい一冊。
子どもには、そうだそうだー!あっはっは〜!と、いっそうお母さんが大好きになる一冊。
お母さんには、胸にグサリグサリと刺さりながら、いっそう子どもが大好きになる一冊。だと思います。
そして、育児に疲れ果てているお母さんにも、じんわり「母子愛」を感じさせてくれる一冊です。

文字数もとても少なく、あっという間に読めてしまう絵本なのですが、かなり深く、鋭いです。
絵もシンプルなのに、表情や構図が絶妙で、絵と一文が一緒になってガツンガツンとやってきます。字のないページもありますが、とても心動かされる部分でもあり、これが絵本かぁ〜と感じます。


おかあさんのことは すきですか?
うさぎのぼうやは おかあさんのことがキライなんだって どうしてだろうね
このえほんを おかあさんといっしょに よんでみてね
そうしたら きみのきもちが おかあさんにいっぱいとどくよ
よみおわったら おかあさんに いっぱいいっぱいぎゅっとだっこしてもらってね

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