むしばミュータンスのぼうけん

著／かこ　さとし　出版社／童心社

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この絵本は、虫歯の立役者ミュータンスが主人公。
甘いものが大好きな子供たちと大の仲良し！のミュータンスがどうやって虫歯になるのか。虫歯になるとどんな事になるのかをミュータンスの立場から、説明してくれます。

りっぱな虫歯を作れるすごい力を持っているのだ！えっへん！と、かなり得意げに丁寧に教えてくれます。
虫歯をそのままにしておくと、根元が腐って痛くて痛くてたまらない。うまくしゃべれなくなったり、食べ物がちゃんと食べられないから栄養が体に入らず、病気になってしまう！と怖いほどに詳しく教えてくれます。

そして、甘いお菓子を食べなかったり、食べても歯を磨く子供たちの歯には住んでいられず、虫歯になっても歯医者さんに行かれてしまうとたまらない！困るのだ！と力説。
虫歯にならない為の方法もちゃんとわかります。

最後には、早く虫歯だらけになってくれ！
この本をお母さんに見せてはいけない。そっと内緒で何回もよんでくれたまえ。と言うミュータンス。

「甘いものを食べ過ぎないで、歯をしっかり磨きましょう！」と子ども達にいくら言葉をかけても、子供たちは甘いものが大好きですし、歯磨きがキライだったり、めんどうで歯磨きを忘れてしまったりします。
しかし、ミュータンスに「はみがきやめて虫歯になろう！」「あまいものを食べて虫歯になろう！」と大っぴらに誘われると、なぜだか歯を磨きたくなってしまう子供たち。そんな子供心に楽しく歯の大切さを教えてくれます。
「歯磨きしたい！」「自分の歯を守る！」をいう気持ちを子供自ら湧き起こしてくれる絵本だと思います。

この絵本を子供に薦められて、なんだか子供の頃に似たような絵本を見たことがある！と思いました。
同じ、かこさとしさんの絵本「はははのはなし」でした。
自分自身が子供の頃に読んで、心に残ったインパクトのある絵本でした。
そのおかげ？もあり、子供の頃から朝晩欠かさず歯磨きをして虫歯０本です。
面倒くさがりやの子供も、今日はそそくさと歯磨きをしていました。

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ミュータンスってしってる？
おようふくを　しまう　タンスとはちがうよ
みんなの　おくちのなかの　「は」にすんでいて
せっせと　むしばをつくっているんだよ
ミュータンスが　むしばの　つくりかたを　おしえてくれるよ
ミュータンスは　あまいものがだいすき　はみがきがきらい
こどもたちに　「はみがきをやめて　むしばになろう！」 「あまいものを　たべてむしばになろう！」とさそってくるよ。
みんなは　ミュータンスと　おともだちになってあげる？

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