だれでもアーティスト

だれでもアーティスト

訳/結城昌子 出版社/岩波書店

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アーティスト、美術というと、絵が上手でまるで本物そっくりに絵を描ける。。。
そんなイメージを持ちます。
大きくなるにつれて絵を描くのが上手な子はどんどん絵を描いてさらに上手になって絵を描くのが楽しい!となるのですが、ほとんどの子供たちは小学校に入る頃には図工で絵を描く程度で大人になるにつれて絵を描く頻度は減っていき、絵は苦手。絵を描くのは恥ずかしい。となっているのではないでしょうか。。

この本は絵が好きな子も嫌いな子も、小さなお子さんも大人も誰もがアートを楽しめる!
上手に作品を作ることではなく、誰かに誉めてもらう為ではなく、自分自身のひらめきで思い切りアートを楽しめる!
そんなヒントがたくさん詰まった1冊だと思います。まさに「だれでもアーティスト」です!!

様々な有名なアート作品を鑑賞した後、今度は自分自身で、身の回りにある材料を集めて真似して作ってみよう!という流れです。
大昔の壁画を見ながら、絵の具も画用紙もなかった時代を想像して、皮の切れ端やラード、野いちごやチョーク、こげた木の切れ端を使って洞窟ペインティングをしたり、
オーストラリア先住民アボリジナルの色の粒がいっぱいの絵を元に石ころに描いて見たり、
ダンボールや木の実でアフリカの仮面を作ってみたり、
日本の伝統木版画を元に、ピザの台紙で版画をしてみたり、
ルソーのジャングルの絵を元に色紙を切って重ねてコラージュしながらジャングルを作ってみたり、
粘土やタイル、プラスチック容器などのガラクタで作る動物や人、、
その他にも様々な材料、手法で作品をつくるヒントが、写真つきで詳しく楽しく書かれています。
小さなお子さんも体を使って楽しくアート!
小学生くらいのお子さんはより深く自分らしいアートを楽しめると思います。

自分の気持ちを表現するのは、言葉だけではないと思います。
こういった絵や作品を通しても嬉しい楽しい気持ち、悲しみや怒りなども表現できると思います。
子供達が大きく成長する過程で行き詰ったとき、言葉での表現が難しいときに、ものづくりを通してそのやり場のない思いや楽しくてたまらない気持ちを表現できたら、より豊かな人生を過ごせるのではないかと思います。
親子で過ごすこの時間。絵本を通してモノづくりを通して、自分を表現できる引き出しをたくさん子供に伝えていきたいなあと感じます。

お子さんの「これを作ってみたい!」という気持ちを大切にぜひ親子で楽しいアート時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


みんなは えをかくときに なにをつかっているかな?
しろいかみに クレヨン? いろえんぴつ?
おおむかし しろいかみも くれよんも いろえんぴつも なかったじだい
にんげんは どうやって えをかいていたのかな?

こたえは どうぶつのかわや こげたきのきれはしや きのみだよ!
きみも おおむかしのひとの きぶんになって おなじざいりょうで えをかいてみない?
ほかにも ダンボールをつかって おめんをつくったり いしころに えをかいたり
やさいで ひとの かおを つくったりするよ
きみも アーティストになって たくさんのさくひんを つくってみてね

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